砂時計


時の流れ。

それは決して止める事は出来ず、
それは決して止まる事はない。

まるで、砂時計が砂の粒子を積み重ねていくように、1を積み、2を積み、3を積み、そんな風に、その今この瞬間を、自分はどの位大切にしてきただろうか?

無駄な時間を過ごしたと必要以上に嘆いては、大切にしてこなかったと悲観をし、過ぎ去るものを、必要以上に追いかける事ばかりに執着する。

急いで後を追うほど離れていくのは、頭の中では分かっているのだけれど、でも心の中では、やっぱりそこにいてくれると縋っていたいのだ。

そんな事を考えていると、追い討ちをかけるように聞こえてくる。

「今この瞬間を大切に」
「今この瞬間に集中をして」

ヨガの世界にいると、あちらこちらで当たり前のように聞こえてくるこの言葉。

言うは易く行うは難し。

言葉でポンッと投げかけられても
「私、今を大切にしています!」
「今この瞬間に集中しています!」

なんて胸を張って自信を持って言うのも憚れるし、時に追いつかない焦りや不安は余計に積もり、時に取り残された寂しさ孤独は更に増大する。

それならば思い切って発想を変えてみる。

"時"の粒子は重ねた分だけきっとどこかで、大きな山となり、時間は勝手にそこに積み重ねられているのだと。

大切にしていようが、いまいが、自分の刻んだ時間はちゃんとそこに積み重なってるから大丈夫。

大切になんて思わなくでもいいし、疎かだったと自覚があっでもいい。

山のように積み重なれば、一つ一つの粒の大きさや形なんてきっと気にならない。

最後に、浮遊を続ける私はその山の頂きをどこで見つけるかは分からないけれど、ある時雲が晴れ、この目でもし、それをはっきり捉える事が出来たのなら、浮遊をやめた私はゆっくりそこに腰掛け、大きな声でこう叫びたい。

「決して無駄な時間はこの世にない!」と。

YOGA INCLUSIVE

大地に根を張り、力強く。 見上げた空の如く鮮やかで、美しく。 たった一つの我なる"泉樹の花"。 その実は、今ここに成る。 全ては認め、愛され、受容されながら。

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