小冬日和
嵐の前の静けさか、
尋常ではない何かが起こる前触れなのか。
いつでもそんな、
妙な胸騒ぎ、または嫌な予感に取り憑かれ、
まるで失敗体験が予めプログラムとして刷り込まれているような、私達人間のネガティブ思考の渦は、中々止まる事がない。
杞憂に終わる事は、
なんとなく分かってはいるし、
それが的中率の低い、あてにならないセンサーである事も知っている。
それでも、何かしらの反応を示している以上、どうしても慎重になって危険を回避しようとするのが生き物の本能なのだ。
因みに、今日は4/10水曜日。
まるで季節が戻ったように空気が冷たい一日だ。
冬に春のように暖かくなる日を小春日和というならば、
春に冬のように寒くなる日は一体なんて言うのだろうか?
小春日和に対して、小冬日和?
やはり"寒の戻り"が一番適切か。
季節が巡る、そんな大きな自然界のバイオリズムでさえも、常に一定である事はなく、
今日のように、時に立ち止まり、時に少し後退する事もあると気付かされていく。
穏やかな春の合間に、
小さな冬が訪れ、
季節の進みも一旦止まる。
そんな遠回りもまた、自然界の摂理の一つであると言えるのなら、
「安心して立ち止まり」
「自信を持って後ろを振り返り」
「堂々と後ずさりする」
私達人間も、その位の心の持ちようが自然なのかもしれない。
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