それは闇の中に灯る


暗くて重い、その世界の雰囲気は、

あなたの心の中を掻き乱し、
不安と恐れを拡張させて、
正しい気付きと判断を鈍らせる。

闇にいるから苦しくて、
闇があるから駄目なのだと、
闇に全ての原因を押し付てしまいたくなったり、

あるいは、闇こそが自分を苦しめ続ける"毒"であり、境界線の向こうの、届かぬ光の世界が"蜜"で間違いないと決めつけてしまったり。

また、その光を探し求めて、もがくあなたの事を、まるで他者が笑って、馬鹿にしているように感じ、

それを惨めに思い、
自分で自分を蔑む気持ちが、抑えられなくなってしまったり・・。

もし、そんなあなたの目の前に今、これを押したら、あっという間に眩い光の世界へ進む事ができるという、魅惑的なスイッチのようなものが突然現れたなら、

例え、それがどんなに不確かで、
例え、それがどんなに怪しげなスイッチであったとしても、

あなたは、ついつい、それを押してしまいそうになる事があるかもしれない。

しかし、その怪しげなスイッチを押して、闇を打ち消す事に、一か八かを賭けるような危険なリスクを冒すのであれば、

私はあなたに、まずは何でもいいので、
"小さなキャンドル"を、一つだけ灯してほしいと思う。

もし、光を灯す為の、
マッチやキャンドルもどこにも無く、

あなたに取り憑く闇の中では、

それを探し求める事さえ、重く苦しく、
また負担に感じる事であるなら、

あなたは、その時その場で、
ゆっくり瞼を閉じる、ただそれだけでもいい。

何故なら、それは"想像"や"イメージ"という言葉でも表現されているのだが、

私達はいつでも、そんな内に備わる無限の力を使い、小さなキャンドル位の光なら、頭の中で自由自在に灯す事が出来るようになっている。

それは、結局不確かなものであるのかもしれないけれど、

でも、それは決して怪しいものではなく、

また、それは痛みもなく、
とても安全でもあり、

あなたにとって、
とても心地が良いもの。

因みに、頭の中に描く小さなキャンドルは、

丸でも三角でも四角でも、
あるいは、どんなに歪な形であったとしても、自分の頭に自然と浮かんでくる、そのままの形でいい。

そして、青でも赤でも黄色でも、
今あなたが思いつく、その好きな火を、

あなたの意思で、
あなたの自分の好きなタイミングで、
あなたの好きなだけ時間を掛けて、
あなたの好きなように灯してみよう。 

もし、上手く火が灯るイメージが持てないならば、

例えば、ぼんやりとした光の玉のようなものが、闇の中にフワフワ浮いている感じを、イメージしてもらえればいい。

そして、ほんの少しの集中力を持ち、その炎の揺らぎ、あるいは光の玉をよく見つめてほしい。

炎の揺らぎ、光の玉は一見すると儚くて、直ぐに消えてしまいそうな弱々しさであるのだが、

その中心、奥深い所には、
強い意志と、漲る力が宿っている。

そして、その光と闇との間においては、
明確な境界線なんてものはなく、

ただ曖昧で、ぼんやりしたものが、
ただどこまでも続いていて、

光の粒子がジワリジワリ、闇に拡散されていく情景は、とても幻想的で、とても美しい。

そこに灯った光の世界は、

闇に苦しみ、
今闇に傷ついている、
あなたにしか灯す事の出来ない、
とても"純粋な光"の世界であり、

そして、いつもあなたのすぐ傍にある、
この世の何よりも"尊い光"の世界。

あなたに闇があるからこそ、
その輝きは誕生し、

あなたは闇を持つからこそ、
その美しい光を認識する事が出来、

あなたは闇の中にいるからこそ、
その光を、いつ、どこからでも自由に観る事が出来る。

闇はあなたにとって毒でもなければ、
決して、恐れの対象でもない。

自分を、哀れむ事も、
蔑む事もないし、

その取り憑くものの中で、
どこか遠くの世界へと、
消えてしまおうとする必要もないのである。

LIFE INCLUSIVE

大地と共に、力強く。 見上げた空の如く、鮮やかに美しく。 たった一つの我なる"泉樹の花" その実は、今ここに成る。 全ては認め、愛され、 そして受容されながら。

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