広がる意識


もっと揺れてもいい。
もっと乱れて惑って
もっと抗ってもいい。

思う存分感じ取ればいいのだ。
その心の迷いと、頭の靄を。

眉間に皺を寄せ、
奥歯を噛み締め、
呼吸は浅く早く、
より激しく。

大地を踏みしめ、思いを突き刺し、
耐えて忍んで下へ下へと根を伸ばしたならば、

堅固な意志の力は幾重の層をものともせずに、その根はきっといつか地球の深淵、核のマグマへ到達するだろう。

躍動する生命の鼓動。
沸き立つ灼熱の炎。

"根'はマグマの鼓動を身体に伝え、自身の脈のリズムはそこに共鳴し踊り出し、

灼熱の炎を吸い上げ、タパスの種に火を点け、力強く燃え上がらせる。

熱く激しく、炎はまるで何かを叫ぶように音を立て燃えたぎり、

内なる力は漲り、蔓延る不純不浄なものは熱いタパスの火に燃やされていく。

時間は経ち、
煙は晴れ、
次第と頭の靄は消えていく。

心の迷いは澄み、
波は収まり、
やがて緊張は解かれていく。

訪れる一瞬の静寂。

空間は優しく包まれ、

そこにあるのは、何一つ濁りの無い純粋なる意識と、ただそれが広がりゆく感覚のみ。

乱れは統合される。
それは川の流れのように穏やかに。

意識の質は変容へと進む。

それは空より青く、
それは雲より白く純粋に。

意識の幅は更に拡大する。

それは地よりも広く、
それは海より深く、
それは宇宙のように果てなく無限に、
未来永劫いつまでも続いていきながら。

もう何処に行けば良いかと悩む事もない。
もう何をすれば良いかと迷う事も無い。
もう何かと比べる必要も無い。

視界を狭める自分という小さな囚われからは解放され、

圧迫する現実の苦しみも、
心を揺らす、あらゆる不安も恐怖も悲しみも抑圧も、

広がる意識の中、それら全ては散り去り、そしてそれらは全てまた形を変えて循環していく。

まるで些細で微細な粒子となり、

その一粒が空(akasha)となり
その一粒が風(vayu)となり
その一粒が火(tejas)となり
その一粒が水(apas)となり
その一粒が地(prithivi)となりながら。

あなたはそれらに対し、無理に自身の扉を閉ざし拒否する必要も無ければ、

無理に扉を開き、不自然に受け入れようと構える必要も無い。

ただそこで視線を定め、
音を感じ、
匂いを感じ、
味を感じ、

まるで泉の源泉のように湧き立つその生命の源を感じ取りながら、

偽りなく正直に、大きく深く自然な呼吸を営めばそれで良いのである。

扉は自ずと優しく開かれていく。
粒子が鍵となり、そして一筋の光となって。

その光の輝きに戸惑う事をせず、
そして、その光の進みに抗う事をせず、

もしあなたが、その光を、安心して受け入れる覚悟を持てたのならば、

弛緩のレベルは一段深まり、一番奥の、最後の重くて厚い扉が、ほんの少し緊張から解かれて僅かに開かれるだろう。

ようやく開いた、扉の影から差し込むその光の粒子は、まるで乾いた大地に、雨水が染み込むかのように浸透し、あなたの奥でそれまで照らされる事なく眠り続けていた、"たった一つ"のものを照らし始めていく。

見えそうで見えなかったもの。
分かりそうで分からなかったもの。

本来の意味が。
本来の目的が。
本来の役割が。

あなたはきっと、気がつく事が出来るだろう。

全ては広がる意識の中、自分という要素から生まれた微細な粒子も、そして自分以外から生まれたあらゆる微細な粒子も、

全ては共存し、
全てはまた調和の中にあるのだという事を。

一つ一つの光はまるで、宝石のように眩ゆく高貴な光を放ち、

それが、新たな奇跡と創造へ向かう為の灯火となっていく。

何一つ決してぶつかり合う事などせず、
何一つ決して欠ける事なく輝きながら。

そこには揺れも無ければ、惑いもない。
表も裏も、全てが表裏一体繋がっている中、
私達が導かれる感情は、恐れではなく"慈しみ"だ。

感謝しよう。
目の前に起こる全ての事を。

信じよう。
"始まりの余韻"は今ここにあるという事を。

YOGA INCLUSIVE

大地と共に、力強く。 見上げた空の如く、鮮やかで美しく。 たった一つの我なる"泉樹の花" その実は、今ここに成る。 全ては認め、愛され、 そして受容されながら。

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