でも確かな一歩!

届かぬ思いは滞り、
それが、あとから痛みとなって追いかけてくる。

留まるものは、そこから離れ、

支えとなる軸の力が、
内から外へと散り去りながら、

抗う者の、風の流れは止まり、
逆らう者の、光が遮られていく。

迷いこんだ逃げ道のような、
風も陽も何も当たらぬその場所は、

少し息苦しくて、
窮屈でもあり、

内に潜んだ"種"が、

風の感触へと、また陽の温もりへと向かって、ごく自然な事として芽を出していく。 

陽の光が、
少し眩しい。

まだ、大きく瞼を持ち上げ、自信を持って空を見上げる事は出来ないけれど、

これが自分にとっての、
ようやく前へと踏み出す、

"弱気の一歩"。

心の中で、その一歩を噛みしめ、
そして、たっぷりと味わっていく。

すると、その僅かな合間の、
心の隙間の影から、

まるで、そこから何かをしようと進み始めた、今のあなたの足を引っ張るように、

いつもいつも自信が無くて、
ついつい下を向いてばがりいた、

これまでの自分自身が、
こう声をかけてくる。

「やっぱり自分なんか」
「分かってるんだけど」

「でも、でも、でも・・」と。

それは、あれこれ言い訳混じりに枝葉をつけた、心の叫び。その余韻。

頭の中では、これから自分がどんな風に進んでいこうか、自在に枝葉を伸ばし、

遊び心を持って、彩り豊かにそれを想像していく事も出来るのだけれど、

気づけば、そんな残された響きに翻弄されて、自らの色彩感覚は、すっかり狂わされていく。

因みに、始まっては終わり、また進んでは帰っていく事を繰り返す、私達の住むこの不安定な世界においては、

"これが正解である!!"
と言われているものでさえ、

まるで、名も無きものの名前や、
姿無きものの形を探し続けるように、

幾度となく、
いとも容易く流転していくもの。

巷に溢れる、自由で色鮮やかな言葉が

これをやってみたい!!
あれもやってみたい!!と、

私達の気持ちを、
踊るように高ぶらせる事もあるが、

時には厳しく、冷い世間の風に、
右へ左へ煽られながら、

何をしたら良いのだろう・・と、
心の中が、グラグラ揺さぶられていく事もある。

本当は、そこで生活を営む、
そこにある人々の思いの数だけでも、

赤、白、黄色で、迷う事なく、単純に振り分けられていけば良いのではあるが、

だけど、そこから溢れる思い、
それを、抑えられるような思い、

そして、それを抑えようとしてしまう思い。

色々な思いが、複雑に錯綜する中、

頭の中の枝葉は、

それを現実として、
仕方ない事として、

すっかり色味を奪われていき、

気づくと、つまらない枯れ葉ばかりが、
途方も無く風に揺れていくのだ。

本当は、何がどんな形で生長し続け、

どんな蕾から、
どんな実が成るのかなんて、
誰も何も分かっていないはずなのに。

・・。

枯れ葉が右へとなびく。

"だって自分だから"。

・・。

今度は左へなびく。

"どうせ自分だから"。

・・。

今そこで、見極めようとしてるもの。
聞こえてくる自分の声。

・・。

でも・・

・・。

でも、でも、でも!!

そこにも、ちゃんと巡っているものがある。

自分の為に、
また誰かの為にと、

向かおうとしてるものがある。

決して、ただの言い訳ばかりじゃない。
ずるずると、引きずってばかりじゃない。

あなたが今、そこから流れまいと、頑なに執着し、強く握り締め続けているものは何ですか?

震える身体、瞳から溢れ出るもの、

心配だから?
怖いから?
心細いから?

それは今この瞬間、
何かが突然どうこうなる事でもないし、

それは今この瞬間、
自分の思いで、簡単に制御する事だって出来るもの。

そんなに、力むようなものでもない。

固く強く、握った拳。
凝り固まった、執われの心。 

鼻からゆっくり息を吐きだし、
そして鼻から入る自然な呼吸を、
深く味わいながら、

それらを、少しずつ、少しずつ、
手放していってみよう。

開いた手の平へと流れるもの。
隅々まで、辿り着いていくものが何なのか。

繊細な気持ちを持つ、
あなたならきっと分かるはず。

厳しいだけじゃないもの。
冷たいだけじゃないもの。

思う存分、それを解放してみよう。
思うがまま、その流れ乗ってみよう。

曲がりくねった枝葉に、
どんな蕾が成るのか、

陽の光に慣れて、前より少し開いた、
その自分の"眼"でよく確かめてみよう。

どんな色?
どんな香り?
どんな形が観えてきますか?

頭の中で描いたものは、
また少しずつ色味を戻していくはず。

まるで囁くように広がる、
その優しい彩りが、

そこに至る弱気な気持や、
そこに生じる期待や不安、

その一つ一つを、

次の"確かな一歩"としての、
軸の力へと変えていきながら。

離れたものは、戻ってくる。
根がまた、深まっていく。

"抗うことなく、自分らしく"

伸ばした根の先、もう一つ深い所から、その意味を汲み取る事が出来たのならば、

あなたの痛みも"暫く"は、
あなたを追ってくる事はしないだろう。

LIFE INCLUSIVE

大地と共に、力強く。 見上げた空の如く、鮮やかに美しく。 たった一つの我なる"泉樹の花" その実は、今ここに成る。 全ては認め、愛され、 そして受容されながら。

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